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2012/10/26

五輪招致(^^;)

2020年の夏季五輪招致を目指す東京都が、石原慎太郎知事(80)の辞職表明に衝撃を受けている。

 開催都市の最終選考が10か月後に迫り、早ければ12月には国際オリンピック委員会(IOC)の支持率調査が始まるが、「首都の顔」が決まるのは同月中旬。これまで石原知事の個性で世間の関心をつなぎ留めてきただけに、「都知事が代われば選考レースの行く末にも影響する」と不安の声も上がっている。

 ◆関係者に衝撃

 「強烈な存在感のあった石原さんがいなくなることで、国民の関心が薄れないだろうか」。招致関係者の間には重たい空気が流れた。

 東京招致のネックは国内支持率の低さ。IOCが5月に公表した各都市の支持率調査結果では、東京は47%。招致レースで東京とともに1次選考を通過したイスタンブール(トルコ)は73%、マドリード(スペイン)は78%と、東京よりはるかに高い。このため、都スポーツ文化事業団では国民の関心を高めようと、石原裕次郎さんをPR動画に起用するなど、「石原ブランド」を利用してきた。

 トルコは隣国シリアの情勢不安、スペインは深刻な財政危機を抱え、「東京の勝機は十分に出てきた」(都幹部)と手応えを感じていただけに、招致活動の旗振り役を失った衝撃は大きい。

 ◆「なぜ今…」

 「なぜこのタイミングで」。招致委員会の幹部は頭を抱える。IOCの支持率調査は早ければ12月から始まるとみられる。「もし五輪招致の是非が都知事選の争点になってしまったら……」と幹部は心配する。

 実務的な問題も出ている。開催計画の詳細をまとめた立候補ファイルをIOCに提出する期限は来年1月7日。冒頭は当然、「首都の顔」のあいさつと顔写真を掲載することにしていたが、急きょ、「首都の顔」のページを除いて印刷する予定だ。都知事選の投開票日は12月16日が最有力とされ、都のスポーツ振興局は「新知事が決まってから急いで追加印刷をするが、間に合うのだろうか」と気をもむ

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